宿彩_暁雲荘

温泉旅館をPRする前にお客さんが知りたい事に触れる

大分県にある温泉郷、湯平温泉。大分と言えば湯布院や別府が有名ではありますが湯平温泉は山間にある歴史ある温泉です。湯平温泉にある温泉宿「暁雲荘」さんの依頼でホームページ、パンフレット、名刺を作成しました。暁雲荘さんは料理が評判でリピーター利用が中心。予約サイトからの集客以外にも自社のホームページでも集客したいとの希望でした。実際に宿泊させていただきましたが料理も美味しくお湯も良く大変満足しました。
通常は宿屋にフォーカスしてPRするのがセオリーではありますが、顧客目線を第一に考え宿の前に温泉郷自体を説明する事にしました。

事業者さんの思う短所は長所になり得る

この温泉郷は最寄り駅から山道を歩いて30分以上かかったり、コンビニもないような地域で都市部の人からすると良くも悪くも利便性の良くない所が何より売りになると考えました。長い歴史はありますが昭和では賑わったけど閉館したままになった旅館跡があったりと華々しいよりもわびさびを感じるような場所です。
この静かな環境が都市部の人が日常では絶対に味わえない魅力だと感じました。昼間に行き交う人も少なく近くを流れる川のせせらぎの音しか聞こえません。
私は10年以上東京と大分の2拠点生活をしています。都市部と地方のものの価値感が大きく違うのを知ってるからこそ、客である都市部の人にこの静けさの良さをまず伝えてから宿を紹介という視点を持ちました。
この秘湯感こそこの温泉郷の持つ最大の魅力であり売りになると考えました。
一般的な旅館紹介の流れではなく温泉郷に興味を持ってこそ宿にも興味を持っていただく流れを強く意識しています。動画では早朝から昼下がりまでの数時間をおさめたシーンを使用しています。
このホームページをオープンした直後にじゃらんの日本の秘湯に選ばれました。2拠点生活での視点が大きく役に立ちました。

湯平
閉まった旅館もある風景も都市部の人には魅力的

業界のセオリーにしばられない戦略

通常、旅館やホテルが情報発信する際、楽天トラベルやじゃらんなどの旅行サイトが中心です。旅行サイトは宿の部屋や料理の写真紹介こそしているものの、そこの土地そのものの魅力はあまり掘り下げていません。せいぜい近所の観光スポットを紹介する程度です。しかし旅行客が旅に求めているものは観光スポットだけではありません。そこの土地ならではの風景や地元の人の生活やふれあいなど、その土地の空気を感じる事も旅には大切な要素です。

ありきたりな情報提供ではなく、ホテルや旅館の人達が見せてもしょうがない、見せるべきではないと思っているものこそ旅人からすれば何物にも代えがたい光るポイントだったりします。ホームページを作るにあたって一番大事にしたところです。

動画はYouTubeにアップしています。意図的に狙っているのは検索した時の効果もあります。最近では動画は検索結果に目立って出現する事も多く、ホームページだけではなく動画や動画のサムネイルも表示されます。SEO的な考え方でも非常に有効です。

ツールは友人に渡す用途で

三つ折りパンフレットとショップカードは、旅館に宿泊したお客さんに持ち帰ってもらう用途で作りました。知人や友人に渡す用に作っています。「こんな素敵な旅館があってね」と話だけではなく思い出を共有できるツールとして用意しました。美味しい料理と過ごした旅館を年輩の方同士でも共有できればファンを増やせる機会となります。
旅館情報はQRコードを使いスマホでもアクセスしやすくしています。ツールはそれだけで完成ではなく、情報を知るきっかけとしてホームページでさらに情報を獲得していただくのを狙いとしてしています。

暁雲荘パンフ
暁雲荘パンフ
暁雲荘ショップカード

2018年制作