ウェブ制作予算のズレ問題
役所や商工会の支援関係の方や中小企業診断士の方でウェブサイト(ホームページの事です)の制作費用の感覚がずれていると感じる場合があります。
先日も制作業界に居て中小企業支援を行っている方とお話した際にも感じました。
担当されてる方からはウェブは20万ぐらいで何とかなるんじゃないかと聞く事がありますが、本当に支援先企業のウェブサイトでの成果を求めて制作会社にお願いするならその金額では足りません。
相談して調査とちょっとの作業で終わります。
激安価格で作る場合、制作側で出来るのは見えない部分での徹底的なコスト削減です。吹けば飛ぶような藁の家でも住めるでしょ?のようなものが出来上がります。
当然ですが検索にも引っかかる可能性は低いので誰も訪れないような立地に建っているのと同じです。
基本情報を少しのお知らせを掲載するだけで良いのであればGoogleマイビジネスへの登録とGoogleサイトで十分です。
昔で言えばタウンページに名前と電話番号を掲載するのと同程度の事です。
企業の価値や個性をいかに顧客層に届かせるかまでを含めてウェブサイトを作らなければ意味がありません。
伝える事を整理する事と、作る事はまた別の行程です。
ウェブを良く知らないから、まるっとお願い出来て安いところに発注したいというのは自然な流れではありますが、それでは結果は出ません。
ウェブサイトが一年後に本当に活用されてるかも気にした事がないと思います。
10年前はそれで通じても今は通じないという事をご理解ください。
パンフレットのように一回作って終わりという発想は今のウェブにはありません。
改善しながら育てていくものなのです(かといって毎日更新しろというものでもありません)。
作って終わりの固形物という捉え方ではなく、週刊番組のようにとらえてもらったほうが良いかもしれません。
ベースの設定(設計)と毎週のシナリオ(施策)が必要です。
ページで換算するような発想もほぼ意味をなさない事もご理解ください。
ウェブの予算を取るのであればどこに注力するかは慎重になっていただければと思います。
SNSをどう絡めて運営していくかなどの外部含めた運営施策予算も必要です。
その辺の勉強会の必要があれば県でも商工会でも良いので僕のほうで登壇を引き受ける事は可能です。
新宿の創業支援センターでのセミナーや大分県信用組合(けんしん)主催のけんしん大学セミナー、大分県の創業支援セミナーなどでの実績があります。
都内での一般向けウェブセミナーシリーズ事例も近々発表できると思います。
金額をかけずにウェブサイトを作るやり方はあります。
Googleサイトの活用や低価格でウェブサイトが作れるサービスの利用です。それだけでは伝わりにくいサイトしかできないので、そこにウェブがわかる専門家を相談と設計で手伝ってもらうような形式であれば20万円でも作る事が可能になります。
支援をする方々がウェブに対する理解をもう少し深めて、有効に補助金等の予算を活用できるようになれば助かる事業者も増えると思いますのでよろしくお願いします。
【おまけ】
紙の印刷しかやってきてない制作関係の人のウェブ制作への費用感覚もページ換算だったりするのですが違うという事をご理解ください。紙とウェブの作業感覚は全く別物です。
10年ぐらい使い回せるようなパンフレットや、デザインを何年も変える必要の無い水道工事のステッカーを作るような事とは根本的に違います。
近くにその辺まで説明してくれるブレーンを持つのをオススメします。