Windows8のメトロUIあたりから「フラットデザイン」という言葉を良く耳にするようになった人も多いと思います。
iOS7にも取り入れられるのでWeb制作界隈では聞かない日が無いぐらいですね。
影付ボタンや立体的なボタンが求められてた時代
Webデザインの世界では長い間、影付ボタンが主流でした。あまりPCとか触ってない人でもすぐに認識できるからです。
(ヘビーユーザーが2chみたいなUIでも普通に使えるのは慣れているから)
誰にでもわかりやすいナビゲーションを考える上で、リアリティのある立体的な表現は不可欠でした。
スマホやタブレットの出現により、Webサイトなどの閲覧環境が大きく変化しています。
Windowsなんたらでインターネット利用者が爆発的に増えたような重要な出来事だと思っています。
そしてここ1〜2年でWeb制作は大きく変わると思っています。
一般ユーザーがWebサイトを閲覧するという事に慣れ始めているとも言えます。
フラットやミニマムなデザインが出て来た理由
フラットデザインとか単体で考えると好き嫌いの話になるかもしれませんが、インテリアや建築デザインの歴史などで考えるとわかりやすいかもしれません。
昔の建築物やアンティークの家具などは装飾などもとても凝っていて、高価でもあった分工芸品や美術品的な役割もありました。(宗教的なものも)
近代のインテリアは装飾などは少なくとてもシンプルでスタイリッシュなものが多いですよね。
誰しもがインテリアを楽しめるようになった分、機能的な美しさなどが重視されるようになっていってると考えています。(産業の発達とか細かい事を言うときりがありませんが)
良いとか悪いとかの話では無い
他のデザイン分野の事例からも理解できると思いますが、フラットデザインは出るべくして出て来たなと思っています。偶発的に出て来たものではなく、そういう流れが来たという事です。好みだとか好みじゃ無いとかの次元では無いです。
大事なのは情報のコントラスト
みんながオシャレしまくってるパーティ会場で目立つのと
みんな同じ制服を着てる学校の中で目立つ方法は異なりますよね?
どこがコンテンツでどこがボタンでっていう役割の判別が出来れば良いのです。
直感でわかるようなコントラストがついてれば問題ありません。
↑丸の部分にマウスあてたでしょ?
デザイナーが気にする事は何も変わらない
伝わる方法を追求していくという流れで考えたら気にする事なんて変わりません。
表面的な流行でいちいち左右される必要なんて無いのです。(ユーザー環境などは気にしなきゃですけど)
おまけ:デザイナーがデザインに集中するために
上司やクライアントに文句言われるからあれもこれも入れとこうっていう、しょうもない気遣いのデザインプロセスを排除しなければ、フラットデザインやミニマルデザインは無理です。
いい加減無駄な情報をあれもこれも入れるって流れは絶滅してほしいところです。
本当の意味のデザインに時間やエネルギーを使わせてあげてくださいね。